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2010/01
17
[ #681 ]

一瞬の夏 (下) 沢木耕太郎

一瞬の夏 (下) (新潮文庫)一瞬の夏 (下) (新潮文庫)
(1984/01)
沢木 耕太郎

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あるボクサーの復活を描いたノンフィクション。

復活を目指すボクサーを中心に、
沢木氏や写真家、トレーナーなどが仲間となって
世界王者を目指すプランが進んでいく。

最初は順調かに見えた復活劇も、
ちょっとしたトラブルから、
かかわる人達の微妙な気持ちのすれ違いが表面化しはじめ、
最後はバラバラな状態になってしまう。

大まかにはそんなストーリー。

ストーリーそのものの面白さや、
登場人物の細かい心の動きの描写などが真に迫っているなど、
読み物としてはいい。

が、自分としては、ボクサー復活への沢木氏の関わり方が、
どうしても合わなかった。

合わなかったのは、
単に以前に取材で知っていて、気になる存在だったから、
という理由で、ボクサーの復活劇を支援し始め、
最終的には復活そのものが、沢木氏の「夢」となっていく、という点。

ちょっときつい言い方をすると、
他人の夢に乗っかり、他人の人生を利用して自分のやりたいことをやらせよう、
という姿勢に見えてしまうのだ。

もちろん、沢木氏は、金銭的にも時間的にも多大な投資をしており、
決して「口だけ」ではなさそうなのだが、
やはり人生そのものを背負っている訳ではなく、
結局は他人でしかない。

どこか野次馬的であり、
価値観の押しつけをしているように見えてしまうのだ。

少なくとも、仮に自分が復活を目指すボクサーの立場だったら、
「ありがた迷惑」と感じるだろう。

これは、ジャーナリズムのある一面を表しているように思う。

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