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2009/08
20
[ #572 ]

峠 (下巻)  司馬遼太郎著

峠 (下巻) (新潮文庫)峠 (下巻) (新潮文庫)
(2003/10)
司馬 遼太郎

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幕末の長岡藩家老、河井継之助が主人公の本。

ここで描かれている継之助は、
アクが強く、強引に物事を進めていく、という面がありつつも、
周囲の人とも折り合いをつけながら、
幕末の嵐の中で、長岡藩を「中立」という立場に置くことで、
戦争から長岡藩を守ろうとする「英雄」。
(結果的に、幕末戦争の最大の激戦区を呼び起こしてしまったが)

が、後書きを読んでみると、
長岡では、この継之助を恨んでいる人もいるようだ。

強い個性を持ち、頭が回る故に「こうしたい」「こうすべき」が見え、
本人が望んでいなかったとは言え、
最終的は長岡藩を戦争に巻き込んでしまった、継之助。

仮に長岡藩に継之助がいなかったら、
幾多の小藩と同じように、「長いものに巻かれろ」主義をとり、
大きな戦火に巻き込まれなくても済んだかもしれない。

戦争で身内を失った人から見れば、
どんな理想を掲げていようが、結果的に戦争を呼び起こした継之助は
恨みの対象になるに違いない。

継之助、という大物が、長岡藩という小藩に生まれたのが、
そもそも不幸の始まりだったのかもしれない。
たぶん、司馬遼太郎はそんなことを感じたのだろう。

人の運命の難しさ、そんなことを感じた。

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