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2009/08
17
[ #570 ]

峠 (中巻) 司馬遼太郎著

峠 (中巻) (新潮文庫)峠 (中巻) (新潮文庫)
(2003/10)
司馬 遼太郎

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幕末の越後、長岡藩の家老、河井継之助を主人公とした物語。

最終的に旧幕府側につき、薩長と戦争した長岡藩だが、
最初から旧幕府に味方しようとしていたのではないらしい。

譜代大名として、徳川家を守る立場にある長岡藩。
それは、ともすれば、武士を前提とした社会体制を守ることにもつながる。

一方、西洋社会を見て、武士の世界が崩壊することを見通していた継之助。

武士であり、武士の親玉である徳川家に対する長岡藩の立場と、
武士の時代の行き詰まりを感じ、それを感じたが故に次の時代を作るべき立場。

継之助の人生とは、矛盾した2つの立場に挟まり、
いかに生きていくかを考え抜いた人生だったようだ。

で、出していた結論は、「中立」という立場。
どうやら、モデルはヨーロッパのスイス。

中立という立場を作るために、
誰からも一目置かれる存在になる「力」が必要になる。
そのため、西洋から導入した数々の最新式の銃や大砲。
さらに、それを実現するための財政改革や貿易。

結果的に「中立」という立場を守ることを時世が許さず、
旧幕府側に立ち、玉砕していく。

今ある立場をもとに、いかに生きていくべきか。
そう簡単ではない答えを探そうとしていた継之助の生き方そのものが、
本来の人間が模索すべき道に違いない。

あぁ、人生は奥が深い。


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