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2009/07
16
[ #547 ]

遠く落日(上) 渡辺淳一

遠き落日 上 (角川文庫 緑 307ー14)遠き落日 上 (角川文庫 緑 307ー14)
(1982/09)
渡辺 淳一

商品詳細を見る


野口英世。
この本の主人公。
この名前を知らない日本人はほとんどいない。

では、何をした人なのか。
いささか、あやしくなってくる。

貧しい幼少時代。
左手の火傷。
黄熱病の研究。
アフリカで死。

こんな言葉が出てくるとは思う。

そして、野口英世のイメージは、偉人。
何かよく分からないが、伝説のエライ人。

ところが、この野口英世という人の研究の功績は、
現代ではほとんど残っていないらしい。
なぜなら、亡くなった後、野口の研究は誤っていたことが判明したので。

びっくり、である。
お札にまでなった人の研究は、実は間違っていた!

こんなことが「生物と無生物のあいだ」という本を読んだ時に紹介されていて、
興味を持って読んでみたのが、この本である。

そして、読んでみてさらにびっくり。
野口英世という人は、偉人かもしれないが、
かなりアクの強い人だったようだ。
何が凄いかというと、
とにかく周囲の人から、お金を借りまくって、というか、
巻き上げまくって、アメリカに行って研究をするまでになったらしい。

よくよく考えてみると、確かに明治の貧しい時代。
いくら士農工商の時代が終わったとは言え、
貧しい農家の息子が、しかも左手にハンディキャップを負った人が、
純粋に勉強できるからと言って世界へ羽ばたく研究者にはなれない。

尋常でない手段を使わないと、のし上がれなかったのだろう。
そして、それを可能にするだけの、人間的タフさも
必要だった、ということだ。

別に、野口英世にケチをつけようという気はない。
それよりも、幼い頃に読んだ、
あまりにも美化されていて現実的でない「お話」を、
盲目的に、大人になった今の今まで信じて疑っていなかった自分に、
脇の甘さを感じた、ということ。

所詮、いい話なんてあり得ない、とか、
人を騙してでものし上がらないといけない、とか、
そういう「すれた」考え方をしたいのではない。
が、もうちょっと、物事を深く考えないとなぁ、そんなことを思った。
(内容については、次回)

CM(0)TB(0)URITOP

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