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2009/04
06
[ #468 ]

翔が如く(六) 司馬遼太郎著

翔ぶが如く〈1〉 (1975年)翔ぶが如く〈1〉 (1975年)
(1975)
司馬 遼太郎

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司馬遼太郎の長編小説、「翔ぶが如く」。
全7巻のうちの第6巻。

いよいよ、この小説のメインテーマである西南戦争への突入である。

同郷の薩摩出身のである大久保利通が指揮とる明治政府に
不満を抱く元薩摩藩士。

薩摩の西郷隆盛が立ち上がるとともに、
それに同調すべく、各地の士族が立ち上がる。

対する明治政府軍は、軍備もそろわず、
農民から無理やり徴兵されてきた弱小の兵士のみ。

決起の勢いそのままに、薩摩から一路、東京へ・・・。

となるはずだった。

が、現実はそうならず。

無策にも、薩摩軍は、熊本で「鎮台」と呼ばれる政府軍に足止めを食らい、
そうこうしている間にも、最新兵器に武装した政府軍が続々と到着。

個々の戦闘では、優勢を保つ薩摩軍も、
圧倒的な兵士数と、そしてなにより性能の優れる銃器に、
次第に押されていく。

――――――――――――――――――――――――――

大きなストーリーと追うと、こんな感じである。

その展開だけでも、ハラハラドキドキではあるが、
この小説がすごいのが、
それぞれの登場人物の、個々の事情の総和としての
ストーリーが完成されている点。

この手の小説、というより、小説というものは、
主人公がいて、その主人公を中心に物語が進んでいく。
そして、主人公には関係のない部分は削れてて、詳細な描写もない。
こういうものが普通である。

が、この「翔ぶが如く」は、主人公が誰かも
はっきりしないまま物語が進んでいき、
主な登場人物の、それぞれの立場としての詳細な心情が、
明確に描かれている。

こういったことの積み重ねで、時間軸が進んでいき、
ストーリーも展開されていく。

そのため、登場人物それぞれの背景を理解しながら、
物語を読み進めることができる。

その結果、それぞれの登場人物がぶつかり合う画面では、
単純な「敵と味方」や「正と悪」ではなく、
人間同士の、矛盾や悩みを抱いたままの、
生のぶつかり合いを感じることができる。

読めば読むほど、味わいが出てくるのは、そのためだろう。
うーむ、参った!

翔ぶが如く(




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