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2009/03
23
[ #456 ]

翔ぶが如く(四) 司馬遼太郎著

翔ぶが如く〈1〉 (1975年)翔ぶが如く〈1〉 (1975年)
(1975)
司馬 遼太郎

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明治政府が成立してから、
その地位を確立するまでの西南戦争までの
日本を描くこの小説。

第4巻は、いよいよ西南戦争が起こるための予兆となる、
神風連の乱(肥後)、萩の乱(長州)の様子が描かれている。

日本を近代国家として成立させるよう、
上意下達式に日本を導いていこうとする明治政府。

それに対し、明治政府を倒したいという思いの在野の士族。

こういった在野の士族が、
単に「反政府」という一括りにまとめられる程単純なものではなく、
幕末から明治維新にかけての、それぞれの変遷を背景に、
微妙な温度差や思想の違いがある点が面白い。

 例えば、肥後。
 そこには4つの思想集団があり、
 そのうちの1つである「神風連党」が暴発。
 それが神風連の乱であるが、
 残りの3党は、どういう立場をとったのか。
 隣の薩摩はどう反応したのか。

 その他にも、明治政府の藩閥政治を担う長州出身の前原一誠。
 最高の官位である「参議」になった彼が、
 どのような経緯で萩の乱を起こす事態になったのか。
 その乱に対し、「薩摩」は何を思ったのか。
 「土佐」は何を思ったのか。・・・

司馬遼太郎氏は、この小説の中で、
当時の日本の政治力のある集団の、
それぞれの微妙な立場の違いを、
歴史的・風土的背景をもとに、懇切丁寧に描き出し、
さらに、それらを1つの時間軸の中におさめ、
大きな「物語」としての流れを描いている。

本来、明治維新という革命を起こしたはずの大英雄・西郷隆盛が、
西南戦争という、内乱を引き起こしていく様子が、
全日本というスケールによって見えてくる。

翔ぶが如く(四)


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