--/--
--
[ # ]

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Copyright © クジラ [牛の歩み] All rights reserved.

2009/02
24
[ #438 ]

翔ぶが如く(一) 司馬遼太郎著

翔ぶが如く〈1〉 (1975年)翔ぶが如く〈1〉 (1975年)
(1975)
司馬 遼太郎

商品詳細を見る


明治6年から明治10年までの時代を描いた長編小説。
この時期は、幕末という時代が終わり、
明治維新を経て、近代日本の基礎が築かれていく時代。

時代の中心は、
 大久保利通
 西郷隆盛
という2人。

2人は、生まれた時からの親友で、幼馴染。
明治維新までは、2人が息を合わせて、
薩摩藩という巨大な勢力をコントロールし、
討幕へと時代を導いていった。

が、明治政府が成立後、
2人の政見が異なり始め、
征韓論での決別、そして、
日本の最後の内戦である西南戦争での決着を見ることになる。

全7巻であり、まだ読み途中ではあるが、
何といってもすごいのが、
司馬遼太郎氏の綿密な取材。

小説、というよりも、ノンフィクションに近い感覚である。

文献をきちんと洗っていくこととともに、
現地での取材、そして口伝で残っているエピソードを総合し、
現実に、何が起こったのか、
それに関わった人々は何を思い、
そして、なぜそれを思ったのか。

単純なようで複雑で、矛盾に満ちた人間の心理を、
丁寧に紐解いていっている。

この幕末から明治政府成立までの期間ほど、
人の心がゆれ、立場や時期によって異なった時代はないであろう。

たとえば、
藩主は佐幕派であった薩摩藩や土佐藩が、
なぜか討幕の中心的な存在であったり、
藩全体の雰囲気では「攘夷」という排他的な考え方が
支配的であった長州藩や薩摩藩が、
いつの間にかイギリスと結びついていたり。

よく考えると不可解な事実が多い時代なのだ。

この小説を読んでいくと、
こういった一見不可解な事実に対しても、
思わず「うーむ」とうなってしまう見解が示されている。

読めば読むほど、司馬遼太郎氏の人間観察の鋭さに、
驚いてしまう作品だ。

翔ぶが如く(一)



CM(2)TB(0)URITOP

Copyright © クジラ [牛の歩み] All rights reserved.

                  今晩は。
私は想像力が無いので、小説は読まず、手っとり早く、映画・ドラマに頼ってばかりです。記事を読んでいるだけで、凄い本だと感じられます。貴殿の文章が好いんですね。

00時すぎに アガタ・リョウ さんから

2009/03/01(日) | URL | #-

2009/03/01 - ■■■

>アガタ・リョウさん
映画やドラマは、映像の素晴らしさや、俳優さんの演技力からの
新たな発見などがありますよね。
ただ、時間という制約があるため、どうしても小説よりも、
荒っぽいストーリーになってしまいます。
小説は、その点、丁寧なストーリー展開になっているので、
じっくりと味わいたい時はお勧めです。
(と、勝手にお勧めしてしまいました)

10時すぎに クジラ さんから

2009/03/01(日) | URL | #-

2009/03/01 - ■■■

COMMENT:

SECRET: (管理者だけに表示を許可する場合)
 
トラックバックURL :
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。