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2008/06
12
[ #303 ]

偶然の祝福 小川洋子著

短編小説集。
とは言え、まったくバラバラなお話ではなく、
主人公やその設定は一貫している。

主人公は、女性の作家。
いわゆるシングルマザーで、息子が1人と飼い犬が1匹。
息子は、奥さんのいる、世界を飛び回っている指揮者との間に出来た。
また、母親とは仲が悪いらしく、
仲の良かった弟は若くして亡くなった。

だいたいこんな設定だ。

主人公と、その周りの人々との想い出が、
順不同で、時間軸もバラバラで短編が並べられている。

順不同で並べられているので、
前の短編で出てきたちょっとした脇役との想い出が、
次の短編では中心的に扱われていたりする。

例えば、ちょっとした風景描写として描かれていた飼い犬が、
次の短編では、その飼い犬との出会いについて書かれていたり。

そんな構成から、広がり感がありつつ、一貫性もある、
1つのワールドを感じられた。

この小説の設定が設定なので、読んでいる最中に、
これって、小川洋子自身の話を書いているのか?なんて思ったが、
内容があまりにも非日常的であるし、やはり、小説らしい。

ただ、小川洋子という作家が日頃自分の中で感じている内面を
デフォルメして小説を書いたのではないか、というように感じられた。

ちょっとメルヘンチックな小川洋子という作家の
内面を覗いてみたくなったら、この本を読んでみよう。

偶然の祝福




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