Date:2008/04/28 23:51
五木寛之の人生哲学に関する本。
法然と親鸞と蓮如。
日本の中世に現れた偉大なお坊さん。
(お坊さん、なんて表現したら、怒られてしまうか・・・)
この人達が、修行の末に行き着いた考え方を
五木寛之風に解釈し、述べている。
この本から感じられる、五木氏の根底にある考えは、
近代に対する否定的な考え方。
(ちなみに、五木氏は、”今”という時代は、
”現代”にもなっていない近代である、とお考えのよう)
世の中、便利になったが、心が置いていかれた・・・。
そんなフレーズが合いそうな感じの主張だ。
確かに、内容には一理あることもたくさん書かれているし、
人間として忘れてはいけない大切な「真理」のようなことも書かれている。
それはそれで、ハッとさせられることが多い。
が、五木氏の考えの根底にある近代に対する否定的な考えには、
正直、同意できなかった。
確かに、”今”という時代は、問題が多くあると思うし、
それに対して、何か有効な手が打てているか、というと
そうは思えないことも多い。
しかし、それはいつの時代でも同じこと。
結局は、そういったいくつもの問題に対して、
四苦八苦しながらも、何とか対応してきたのが、
これまでの人間の歴史だったのだと思う。
今を否定しすぎて、「暗い」印象を受けてしまう本だった。





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