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Copyright © クジラ [牛の歩み] All rights reserved.

2008/01
27
[ #179 ]

私本太平記(全8巻) 吉川英治著 ~その4~

ここのところシリーズ化している「私本太平記」の感想。
第四弾です。

 第三弾はこちら(第二弾以前も、こちらからたどれます)

今回は、物語の主人公である足利尊氏について。

この足利尊氏という人物は、
どうやらなかり矛盾を抱えて生きていた人らしい。

例えば、

戦った相手に対してはかなり寛大で、基本的に許していったが、
自分の最初の子供である足利直冬に対しては、
非情とも言えるほどの冷たい態度をとったり。
(冷たい態度をとったからと言って、決して憎んでいた訳ではなく、
 むしろそんな態度をとってしまう自分へ自己嫌悪を抱いてしまうのだ)

後醍醐天皇など天皇家を崇拝していつつも、
武家が行う政治体制を本気で築こうとしていたり。

―――――――――――――――――――――――――

矛盾を抱えているからといって、
支離滅列な人だった訳ではない。

彼はおそらく相当頭がよく、
目の前や自分の周りで起きる現実世界が、
今後どのように進んでいくのかが、よく見えたのだ。

天皇家を崇拝しつつも、
武家が行う政治体制を築こうとしていたことなどがその典型だ。

もともと上流階級出身の尊氏、
天皇家に対する崇拝の気持ちは
生まれながらにして育まれていったのだろう。

ところが、現実の世界を見ると、
天皇家や貴族が政治を行って日本を治めていくには、
政治力も警察力、そして権威も、あまりにも乏しかった。
もはや腕っ節が強い武士が日本を牛耳るしかない世の中になっていた。

そのため尊氏は、
日本を平和に、豊かにしていくためには、
武家が武家を治め、そして庶民を治めていくしかない、
ということを分かっていたのだろう。

日本全体のことを考えると武家政治を行うべき。
でも、気持ちの動き方としては天皇家を敬いたい。

そんな気持ちの狭間で、揺れ動いていたに違いない。

結果的に、強力な指導力は発揮できず、
日本全国を治めることが出来なかった。
その結果、自らの権力を取り戻したい骨のある貴族は南朝を開いた。
そして半世紀以上、
日本を2つに割っての戦争の時代に導いてしまったのだ。

自らの理想を追求し、信じる道を進んでいくについて、
いつの間にか自分の求めていた世界とは
反対の世界にたどり着いてしまった、
そんな感じではないだろうか。

―――――――――――――――――――――――――

自分は、このような尊氏が好きだ。

いいと思って行い、理想を追求した結果が、思うようにいかない。
もがけばもがく程、結果はあらぬ方向に行ってしまう。
どうしても説明のつかない矛盾を抱えてしまう。

そんなことは、よくあるのではないだろうか。

歴史上の人物は、ともすれば、自分から見ると
スーパーマンのように優れた人物に見えてしまう。

ところが、室町幕府を開く、という偉大なことを成し遂げた人が、
普通の人間と同じように、矛盾を抱え、悩み、必死に生きていた。

そう考えると、何だか、歴史に親しみを感じてしまう。




CM(25)TB(0)URITOP

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ふむー今回もすごい分析です。
なるほどねぇ、

>矛盾を抱えているからといって、
>支離滅列な人だった訳ではない。

これ、とっても新鮮でした。
そういうことってきっとあるだろうなぁ。

実は今わたしはずいぶんと遅まきながら「大地の子」を
読み始めてまして、これがけっこう時間かかりそうなんですよね。
たぶん勢いに乗ったら早いんでしょうけど、まだそこまでいかず・・。
おまけに風邪薬を飲んでいるので、電車でもすぐに眠くなってしまうのです。

これを読み終わったら、ぜひともこのシリーズに取り掛かりたいと思います。
そしたらまた感想を一緒にお話させてくださいねー(^O^)

22時すぎに しろちさ さんから

2008/01/29(火) | URL | #r4sbyV/Y

2008/01/29 - ■■■

基本的に人は「矛盾を抱えていながら、支離滅裂ではない」存在かな、と思います。
ブログもその一例かと。

人に自分を分かって欲しい。
でも、人から自分が誰かを分かられたくない。

そのため、本人が特定できないようなブログが多いのでは?
(その1つが、このブログでもありますが)

-----

「大地の子」とはいいところつきますね。
自分は、山崎豊子シリーズでは、「沈まぬ太陽」「白い巨塔」「不毛地帯」「二つの祖国」を読んで、次は「華麗なる一族」を制覇しようかと計画中です。「大地の子」も読んでみたいですね。
ブックオフで全巻100円でそろえられる機会を狙って買ってみます。

23時すぎに クジラ さんから

2008/01/29(火) | URL | #-

2008/01/29 - ■■■

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