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2009/09
30
[ #598 ]

湯の国会館 @伊豆

シルバーウィーク。
ありがたいことに、カレンダー通りの休みが取れた。
が、お金がないこともあり、遠出はせず。

ただ、1日だけ、長距離ドライブへ。
向かったのは西伊豆。

その帰り道、修善寺を通って帰ろうとすると、大渋滞。
さすが、連休。

渋滞の中、イライラと帰るのであれば、
どっかで温泉でも入って遅くに移動しようと思い立ち、
国道沿いに見つけたのが、「湯の国会館」。

伊豆市の市営の日帰り温泉施設。
さすがは、温泉大国の伊豆。
ちょっと探せば、簡単に日帰り温泉に出会うことができる。

狩野川沿いにあるこの温泉。
入った時間はすでに日が暮れていて、
残念ながら露天風呂から川を眺めることはできなかったが、
川のせせらぎを聞きながらの入浴。
気持ちがいい。

お湯は、なんだか効用がありそうな感じの肌感。

薬草が入った湯船もあり。
ただ、こちらは、町中の銭湯によくある薬草風呂と同じニオイで、
お風呂業界ではよく使われる入浴剤が使われているのかもしれない。

施設は全体的にちょっと古めだが、
まぁ、市営ということもあり、こんなモノか。

値段は800円+更衣室のロッカーが有料(100円)ということで、
断然施設が良い箱根の天山が1200円で入れることを考えると、
ややお高い印象。

500円くらいで、ロッカー無料だと、文句はないお値段だと思ってしまった。

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2009/09
29
[ #597 ]

人間失格 太宰治著

人間失格 (集英社文庫)人間失格 (集英社文庫)
(1990/11)
太宰 治

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太宰治の代表作。
読書好きとして、どんなお話か、知っておきたいなぁ、
くらいの気持ちで読んでみた本。

主人公は、周囲の人間を信じられず、
そして自分の内面を周囲の人に知られることを恐れるあまり、
「お道化役者」となり、表面を取り繕う。
幼いころからそんなことを続ける自分がたまらなく厭であり、
ついには酒におぼれ、そして自殺を図る。

そんなお話。
一応、「小説」とはなっているが、
太宰治の心の中を小説化したであろう、お話。
(状況設定が、あまりにも太宰本人の状況にそっくりなため)

ある種の人間の一面をえぐりだした小説ではあると思うが、
あまりにも暗く、ネガティブなエネルギーに満ちていて、
正直、読んでいて気分はよくなかった。

こういうのが、ある種の「文学」なのかもしれないが、
自分としては、好きになれなかった。

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2009/09
28
[ #599 ]

イノブータンランド・すさみ

夏休みにいった紀伊半島のドライブ。
那智の滝を見て、ぼんやりしていると、時間はすでに14:00過ぎ。
途中で宿泊する予定はなく、この日に神戸まで行かなければならない。

潮岬やら、和歌山の海底郵便ポストやら、
よってみたところはあったが、
そろそろ本腰を上げて北上しないと帰れなくなるので、
泣く泣く移動を開始。

途中、阪和道に乗る前に休憩した道の駅で撮った写真。

イノブータンランド・すさみ

ここの道の駅は、「イノブータンランド・すさみ」と言うらしい。

イノシシか、ブタか、その両方か、で町おこしをしているらしく、
キャラクターであるイノシシの王国を作りました!という
(正直ちょっと微妙な)展示室まである。

単なる通りすがりの1人として、
企画倒れになっていないか心配だが、
どうしようもないので、見て見ぬふり・・・。

イノブータンランド・すさみ

ちょうど、太陽が沈み始める時間ということもあり、
この道の駅の目の前の海はきれいだった。

和歌山は、山と海が併存する、自分が好きな風景が多い場所。
特に、西に位置するので、夕方の時間帯は景色が映えていい感じ。

この町も、西伊豆みたいに、
「夕陽の映える町」
のような打ち出し方の方がいいのではないだろうか・・・?

イノブータンランド・すさみ

こちらは道の駅からしばらく北へ走った場所で撮った空。
夏と秋の境目の空。
「郷愁」という言葉がぴったり、ではありませんか?

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2009/09
27
[ #600 ]

名誉な?日本記録

阪神タイガースの桟原投手が、
115試合連続で負け投手にならなかった、
ということで日本記録を更新したらしい。

そんな日本記録があったんだ、と思う一方、
この記録はちょっと微妙。

普通、どんな大エースでも、よっぽどのことがない限り、
シーズンで「負け投手」になることはある。

抑えのエースだったとしても、
1シーズンに1回くらいはリリーフに失敗する。

ということは、この記録はどんな投手だったら作ることができるか。

まずは、「負け」がつかない場面で投げる機会が多いこと。
「負け」がつかないとは、すなわち、もともと負けている場面のこと。
いわゆる敗戦処理。

次に、2軍に落とされるほどではないこと。

この2つの条件を満たしている、とは、
言い替えると、一応1軍選手だけど、
チームが勝っている場面で投げせさせるほど信頼がない、という状態。

こういう状態が長く続くと、この記録は達成できる可能性が高い。
なんとも微妙。

それにしても、桟原投手の日本記録が近づいていた頃、
真弓監督は、使い方に悩んだのではないだろうか?

記録達成に向け、
「負け」がつかなさそうなタイミングで登板させる、という
配慮をしたのだろうか?

そこまで名誉な記録ではないとは言え、
記録として残れば、それはプロの選手としては、ありがたいこと。

記録更新させてあげたい、と思うのは、
監督の人情として当然思うだろう。

が、プロとしてやっている以上、
桟原投手は、敗戦処理はイヤなはず。
勝っている場面で使ってくれ、と思うだろう。


ともかく、一応、記録は更新された。
虎党としては、桟原投手には負けてほしくないが、
いつまでも敗戦処理をやっていて欲しいとも思わない。

負けを恐れず、どんどんいい場面で投げて欲しい。
(ちょっと上から目線ですが・・・)

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2009/09
26
[ #596 ]

切ない30代に捧ぐ 内館牧子著

切ない30代に捧ぐ (角川文庫)切ない30代に捧ぐ (角川文庫)
(1999/01)
内館 牧子

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内館牧子。
史上初の女性横綱審議委員会メンバーとして、
朝青龍がヤンチャをするとマスコミに名前が出てくるが、
立派な脚本家である。

この人、若いころ、ずっと三菱重工でOLをやっていた。
ところが、35歳で突然、脚本家を目指すと言って退職し、
以来、脚本家への道を歩んできて、今に至る。

この本は、内館氏がOLから脚本家へと第一歩を踏み出した
30代の頃を振り返った本である。

自分が読み取った大きなテーマは、
 恋愛
 仕事
の2つ。

恋愛をとるか、仕事をとるか、という古典的なテーマではなく、
内館氏が、30代の頃、恋愛についてどう悩んでいたのか、
仕事について、どう悩んだのか、ということが、
等身大で書かれている。

基本的に、というか徹頭徹尾、女性視点で書かれているので、
恋愛に関する部分は、
正直、他人事として読み流してしまった。

が、仕事に関する部分は、非常に面白かった。

ちょうど、自分が30代に入る入口。
自分がやってきた仕事について、ある程度わかってきた部分もあるし、
自分のやりたい方向性も、学生の頃と比べて分かってきた。

これからの10年、どう過ごすべきか、
自分なりに考えなければいけないことがあると思っている。

そんな中で、30代で大きく方向転換をした人が、
何をどう考えていたのか、そして今、どう感じているのか。
それが書かれており、かつ、非常に前向きなエネルギーにあふれていたので、
大きく、勇気づけられた。

さて、自分はどうするかな・・・。



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2009/09
25
[ #595 ]

プリズンホテル〈4〉春 浅田次郎著

プリズンホテル〈4〉春 (集英社文庫)プリズンホテル〈4〉春 (集英社文庫)
(2001/11)
浅田 次郎

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やくざの親分・仲オジが経営する、田舎のホテル。
仲オジの甥っこである小説家・木戸孝之助。

この2人を軸に、様々な登場人物が、
「過去」を背負い、プリズンホテルに泊まりに来る。

そのホテルでは、ドタバタとした事件が起きるが、
最後の最後、皆、不思議と心が暖かくなる・・・。

そんなストーリーで全4巻。
その最終巻。

ついに、この小説の主人公である小説家・木戸孝之助の、
閉ざされていた心が解放されることで結末を迎える。

これは浅田次郎の小説全般に言えることかもしれないが、
ストーリーの真実性、というか、現実性を追求してしまうと、
どれも「あり得ない」話ばかりで、興冷めしてしまう。

ストーリーが現実的かどうか、という枠を外し、
小説が語りかけてくるメッセージを受け取る。
素直に受け取る。

そうすると、心が動く。
暖かく動く。

そんな小説。
また、いつか、読み直したくなる。


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2009/09
24
[ #594 ]

プリズンホテル〈3〉冬 浅田次郎著

プリズンホテル〈3〉冬 (集英社文庫)プリズンホテル〈3〉冬 (集英社文庫)
(2001/09)
浅田 次郎

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ヤクザが経営するホテルでの出来事を描く「プリズンホテル」。

この巻では、「死」がテーマのようで、
緊急病棟で瀕死の患者を助け続けるベテラン看護婦や、
末期がん患者の苦しみ続ける闘病生活を見るに見かね、
そして本人からの希望もあり、殺害してしまった医者、
などが登場する。

そして、この小説を通じての影の主人公である、
仲オジこと、プリズンホテルを経営するヤクザもガン(かも・・・?)。

「死」ということが、
自分にとってあまりにもかけ離れてしまっているからか、
全体的にはサラッと読み終わってしまい、
いまいちインパクトがなかった。

本当は、自分にも必ず訪れる「死」。
また、周囲の人にも必ず訪れる「死」。
もうちょっと、正面から考える必要があるのかもしれない。


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2009/09
23
[ #593 ]

那智の滝

紀伊半島一周ドライブ。
前回、七里御浜から、見事な熊野灘を眺めた後、
むかった場所は「那智の滝」。

那智の滝
 日本3名瀑、に数えられる
 滝の1つ。
 道路から、那智の滝に
 向かう時に出迎えてくれるのが、
 この鳥居。

 バックの杉から
 木漏れ日も差し込み
 神々しい。



那智の滝

 滝に向かうまでの杉林。
 夏の暑い日だったが、
 この杉林の中は
 ひんやりとした空気が漂う。

 この空気感から
 「神の存在」を感じてしまうのは、
 単なる先入観?



那智の滝
 森の中に生えていた苔。
 瑞々しい緑。
 豊かな森の力を垣間見る。



那智の滝
 そして、目の前に現れた那智の滝。
 何とかシャッタースピードを調節し、
 水の勢いを写そうとチャレンジ。
 どうでしょうか?

 水が落ちる場所に
 「しめ縄」のような縄がある。

 「あれを張る時、
  どうやったんだろう?」
 と思ってしまうのは、
 俗世界の人間だから?



那智の滝
 石の間を這う、
 滝からこぼれた流れ。
 おいしそうな天然水。



ここの那智の滝は、滝自体も見どころの1つではあるが、
何より、その周辺の森の深さ、豊かさがものすごい。

那智の滝には、6年くらい前にも訪れているが、
脳裏に焼き付いていたのは、
滝そのものよりも、緑豊かな山々。
そして、山々からちょっとだけ顔を出している青い熊野灘。

雨の良く降るこの地方。
暖かな気候。
自然の恩恵が、豊かな森を育んできたのだろう。

この豊かな森を眺めていると、
不思議と力がみなぎってくる。

古代から、人間はそう感じてきたのではないだろうか?
ゆえに熊野神社が作られ、熊野古道が作られ、
未だにパワースポットとして注目を集めているのだろう。

那智の滝

こんな写真ではお伝えできないのが、なんとも歯がゆい。

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2009/09
22
[ #592 ]

パーク七里御浜

紀伊半島をぐるっと周るドライブ。
前回の「奥伊勢木つつ木館」を出発して、
次に向かったのが、「パーク七里御浜」。

これも、道の駅。
よく考えてみると、立ち寄る場所は道の駅ばっかり・・・。

ちょっとしなびた田舎のスーパーのような佇まいのこの道の駅。
道の駅自体は、正直、あまり、という印象だったが、
その道の駅の目の前に広がる浜が見事。

パーク七里御浜

真っ青な空と、そして何より明るい青い色の海。
沖縄の海みたい。
同じ太平洋で、似た地形の伊豆半島の海と比較しても、
ここの浜の海の色は、ずっときれい。
(地形や砂質の影響かな?)

パーク七里御浜

正面にむかった撮った写真は雄大。

パーク七里御浜

そして、浜辺には誰もいない。
こういった浜辺には、サーファーがいることが多いが、
都会から離れた立地と、そもそもサーフィンには向かない波のためか、
サーファーもいない。

パーク七里御浜

浜辺の片隅にひっそりと咲くユリの浜が、
バックの青い海に映えてきれい。

この海を見れただけでも、ここまで来たかいがあった・・・。


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2009/09
21
[ #590 ]

プリズンホテル〈2〉秋 浅田次郎著

プリズンホテル〈2〉秋 (集英社文庫)プリズンホテル〈2〉秋 (集英社文庫)
(2001/07)
浅田 次郎

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浅田次郎著のプリズンホテル。

やくざが経営するホテルで起きる「事件」を描く、
心温まる小説。

この第2巻は、全4巻の中で一番ボリュームがある。
文章の長さもそうだが、
ストーリーの盛り込み度合いのボリューム度合いが高い。

やくざの経営するホテルに、
そうとは知らずに来てしまう警察の団体旅行。
そこにかち合わせた、こちらも慰安旅行に訪れたやくざの一団。
そして、この「プリズンホテル」の主人公である小説家。

果たしてどうなるのか・・・?

読んでいて、ハラハラドキドキ、というか、
一番展開が気になる巻であった。
ストーリーを楽しむなら、この巻である。


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2009/09
20
[ #591 ]

奥伊勢木つつ木館

8月の夏休みに湘南から関西までドライブしながら行った旅行。

のんびりとその写真のアップしていたら、
いつの間にか1か月近く経ってしまった。

これまでを振り返ると・・・。

遠州灘海浜公園
 ↓
潮見坂(道の駅)
 ↓
紀伊長島マンボウ(道の駅)

と進んできて、今回は「奥伊勢木つつ木館」。

こちらも、過去2回と同じく道の駅。

国道の旅をしていると、この道の駅が、
ちょっとした休憩と地域情報の収集にちょうどいい具合なのだ。
さらに、その土地の食べ物にありつけることも度々で、いい感じ。

ここの道の駅は、林業の町の中にある道の駅。
木材の直売所なども併設されていた。

が、何といっても、裏手に流れる川が綺麗。

奥伊勢木つつ木館

水が透明で、くっきりと川底までのぞける。

奥伊勢木つつ木館

夏の濃い緑と空の中にかかる橋も、絵になる。
(写真の腕があれば、もっといい写真が撮れたはず・・・)

奥伊勢木つつ木館

必死の思いで撮ったカワセミ。
何だか、ちっちゃくて分からない。

動き回る動物を写真に収めるのは、かなり難易度が高い。

こんな豊富な自然の中で、ゆっくりと過ごすのもいい夏休みだなぁ、
と思いつつ、車で駆け抜けていってしまった・・・。


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2009/09
19
[ #589 ]

プリズンホテル〈1〉夏 浅田次郎著

プリズンホテル〈1〉夏 (集英社文庫)プリズンホテル〈1〉夏 (集英社文庫)
(2001/06)
浅田 次郎

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たまに、ムショウに、浅田次郎の本を読みたくなる。
そんな思いがわきあがって、
この「プリズンホテル」を読んだ。

全部で4巻のこの本は、ある小説家のオジが、
暴力団の組長でありながら、
関東の山奥でホテルを経営している。
そのホテルで起きる出来事を描いた小説。

浅田次郎らしい、コミカルな部分と、
映画を見ているような見事な描写。
そして、表面的な面白さの奥には、
誰の心の中にある「柔らかい部分」を刺激するストーリー。

正直、最初のこの巻を読んだときは、
浅田次郎のほかの小説、
例えば「壬生義士伝」や「地下鉄にのって」の方が面白い、
そう感じた。

が、全4巻を読み終わった今、感じることは、
ほかの浅田次郎の小説にはない、
大きな「世界」がこの「プリズンホテル」にはある。

もっと、分かりやすい表現をすると、
小説を読み進めていくだけで、自分もこのプリズンホテルに行ったような
そんな感覚を覚えてしまう「包容力」がある。

4巻にいろいろと登場する小さな物語1つ1つの完成度は、
そこまで高いように感じられない。
が、それらが積み重なって、トータルの物語となったとき、
いつの間にかはまっている自分がいる。

そんな素晴らしい小説だった。




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2009/09
17
[ #588 ]

スローフードな人生! 島村菜津著

スローフードな人生!―イタリアの食卓から始まる (新潮文庫)スローフードな人生!―イタリアの食卓から始まる (新潮文庫)
(2003/04)
島村 菜津

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最近、あまり耳にしなくなったスローフードという言葉。
マクドナルドに代表されるファーストフードの反対、という
イメージはあったものの、
実態はよく知らなかったので、読んでみた。

この本で自分が理解したことによると、
スローフードとは、単にゆっくりとご飯を食べることではないらしい。

豊かな食卓を通じ、そこから人と人とのふれあい、会話が生まれ、
そして人生を豊かにする、ということ。

豊かな食卓、とは、いつ、どこで食べても同じ味がする食事ではなく、
その時、その場で、その人がいるからこそ食べられる食事(のイメージ)。

地産地消なんて言葉が市民権を得てきたが、それも1つの形。
それ以外にも、季節の旬を大切にしたり、
その土地でしか取れない作物を、その土地の気候に合った調理法で料理したり。

と、いろいろな要素はあるようだが、
まぁ、とにかく食事が大好きな食いしん坊の集まり、と言っても
いいのかもしれない。
ちょっと高級な言葉で言うと「美食家」ということか。

自分の中の結論としては、
何より食べることを愛する人々が、
食べることの素晴らしさを伝えたいがために始めた運動が
スローフード、ということ。

うん、自分も入りたいな。




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2009/09
14
[ #587 ]

イチローの記録

イチローが、9年連続200本安打を達成したらしい。

テレビや新聞で、大々的に報じられている。

一方、ネットでは、
「騒いでいるのは日本人だけ」
という、冷めた意見も見られる。

海外で日本人が活躍し、それを褒めたたえる論調が出ると、
必ず出てくる「騒いでいるのは日本人だけ」論。

これって、どういうことなんだろうか?
正直、この手の記事は、好きになれない。

「騒いでいるのは日本人だけ」論の背景には、
  ・自分は海外のことをよく知っているんだぞ
  ・自分は、皆が井の中の蛙だ、ということを見抜いているんだぞ
  ・なんだかんだ言って、日本人は大したことなんだぞ
というような、「海外はすごいんだ」信奉があるように感じられるからだ。
(さらに、自分は何でも分かっているんだ、という思い上がりも少々感じられる)

結局、この手の論を言う人は、
「世界が認めた」というお墨付きでないと
その活躍が凄いかどうか判断できないのだろう。

別に、海外がどう言おうが、周囲の人がどう言おうが、
「自分が凄い」と思うことを、
「凄い」と堂々を言える人こそ、「本当の人」のように思う。

そして、最初の話題に戻って、
「9年連続200本安打」
は、やっぱり凄いと自分は思う。

何せ、9年間も連続だもの。
それなりに、山あり谷ありだった自分の社会人歴よりも長い。

その間、ずっとコンスタントに同じパフォーマンスを出し続けていると思うと、
頭が下がる思いがする。

自分も、少しはイチローに近づけるように、頑張らないと。


 

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2009/09
12
[ #586 ]

今日の芸術 岡本太郎著

今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社文庫)今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社文庫)
(1999/03)
岡本 太郎

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数年前、手にとった本。
岡本太郎って有名だけど、どんな人だったんだろう?という興味から
手にとってみたのだが、これがこれが。

正直、自分には縁遠い存在だった「ゲイジュツ」の世界は、
実はとても身近で、そして大切な存在だった、ということに
気がつかされた。

そして、さらに重要なのは、
「自由」とはどういうことか、考えさせられた。

そんなこんなで、非常に印象深かったのだが、
その本を再度、読んでみた。

どう、感想を表現していいのか分からないが、
読むととにかく元気に、前向きになる本。

岡本太郎が使う言葉、そして作る文章からは、
エネルギーがあふれていて、
自分の中に眠っている心が起こされる感覚を持つ。

「起こされる感覚」とは、
自分の心に思ったことを、素直に、自由に表現する、ということが、
こんなにも出来ていないんだということに気が付き、
そして、いかに、様々な「余計な考え」が自分をストップさせているか、
ということを認識する。
そして、もっと、自分の心に向き合って、素直に考え、
そして自分を表現していかなければ、
人生、面白くないんだな、と思う。

そんな感じ。

昨今、耳ざわりの良さだけを売りとした、
「もっと自由に」という論調とは一線を画し、
ある種の覚悟を迫ってくるような内容だ。

何度も、何度も読み返したい。

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2009/09
10
[ #585 ]

紀伊長島マンボウ

8月末の夏休み。
湘南から関西までのドライブ旅行。

遠州灘海浜公園道の駅・潮見坂、と紹介済み。

そのまま三河湾を左手に、途中、道に迷いながら、
なんとか三重県の津に到着。
ここで一泊。

翌朝、伊勢湾岸道から紀勢自動車道を使っていっきに南下して立ち寄ったのが・・・。

道の駅紀伊長島マンボウ‎

紀伊長島マンボウ

これだけでは、何のことか分からないだろうが、道の駅。
 (もっとも、この写真じゃ、どこだか普通は分からんな)
どうやら、マンボウが食べられるらしい。

町全体で観光に力を入れようとしているのか、
観光客向けのアンケートなんかもやっている。

この手のアンケートが苦手な自分は、
なるべくそちらの方を見ないようにして、
そそくさと通り抜ける。

本当は、ゆっくりブラブラしていきたかったが、
先は長いし、観光アンケートもあるし、
ちょっと写真を撮っただけで退散。

あぁ、マンボウはどんなお味だったんだろうか・・・?

道の駅紀伊長島マンボウ‎

道の駅の裏手には、大きく入り込んだ湾。
さすが、志摩半島。
小学校の頃に学んだ典型的なリアス式海岸!
ふむふむ。

と、思って家に帰り、地図を見てみると、
どうやら海ではなく、池だったらしい。
なんか、だまされた気分。

という訳で、また次の場所へ続く。


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2009/09
09
[ #584 ]

君たちはどう生きるか 吉野源三郎著

君たちはどう生きるか (岩波文庫)君たちはどう生きるか (岩波文庫)
(1982/01)
吉野 源三郎

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主人公は、中学生の「コペル」君。
このコペル君が、学校や日常生活で出会った出来事をもとに
感じたことか考えたことを題材に、
コペル君の「おじさん」が、どう生きてほしいか、を綴る形式で書かれている。

岩波文庫の出版は1982年だが、
実際に書かれたのは第二次世界大戦の前夜。
当時の社会背景などをもとにして物語は進むが、
半世紀以上たった今でも、十分に通じる話ばかり。

ここで出てくるおじさんとは、だいたい24歳くらいの学生。

そのおじさんが、
 社会とはこういうものだよ
 大人になるとは、こういうことだよ
 立派な人とは、こんな人のことを言うんだよ
と、優しく中学生のコペル君に語りかける。

おじさんよりも年齢が上で、
社会人としての経験もある自分が、
おじさんの口から語られることに、1つ1つ感銘を受けてしまう。

ちょっと恥ずかしい気もするが、今更仕方がない。
せめても、いつの日か、このおじさんのように語れる人物になれるように、
一生懸命、やっていこう。

読んだあと、青臭い、いい気持ちが体の中に漂う、
非常にいい本だ。

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2009/09
07
[ #583 ]

七輪パーティ

この不況の影響でか、最近、めっきり外食が減った。
で、変わりに家でご飯を食べる機会が多い。

この週末も、家のベランダで・・・。

七輪!

七輪!

寒い季節になるとできなくなると思うと、
夏が残っているこの時期に、とついつい。

今回は、我が家の近くにできたお
肉屋さん「町のお肉屋さん」で買ってきたホルモン。

ここ、とにかくお肉が安い。
そして、種類が多い。
肉好きにとっては、パラダイスなお店・・・。

七輪!

うーん、美味しそう。
(というか、美味しかった)

で、お供のお酒は。

七輪!

ワイン。
実家から、かっさらってきた、上等なワイン。
やや渋みがあるが、ブドウの芳醇な香りが・・・。
なんて、蘊蓄を言えるほど、ワインのことは分かりません。

そして、上を見上げると。

七輪!

青い空。
うーん、幸せ。
と、ぼんやりしていると・・・。

七輪!

いつの間にか夜になって、まんまるお月さま。

七輪!

そういや、9月と言えば、お月さま。
見事なお月さまでした。

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2009/09
06
[ #582 ]

プルクワ @辻堂

土曜日の昨日、遅く起きた朝ご飯に行ったパン屋、プルクワ

ずっと気になっていたが、なかなか行く機会がなく、
ようやく昨日、行ってみた。

プルクワ
 いくつか注文したが、
 これはホットドック。

 注文した後、自慢の石窯で
 再度温めなおしてもらった。

 で、ケチャップとマスタードも
 サービスしてもらい、
 店先のテーブルでパクリ。

 左奥のコーヒーは、
 パン購入者は無料で
 頂けるコーヒー。

 エスプレッソメーカーで
 淹れたコーヒーでうまい。



天然酵母、とか、石窯、とか、
いろいろとこだわりがありそうな文言が
お店に並んでいる。

が、そんな肩書は不要。
食べたらわかる。
おいしい。

どのパンも、派手なデコレーションなどはなく、
どちらかというと素朴な風貌のパン達だが、
食べてみると、それぞれのバランスがいい。

きちんと、1つ1つの商品を考えて、研究して商品化しているんだなぁ、
なんて思ってしまった。
(偉そうですが・・・・)

という訳で、また、休日にでも利用したい。


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2009/09
02
[ #581 ]

潮見坂

関西ドライブの旅の続き。

前回紹介した遠州灘海浜公園を出発し、
国道1号線をまだまだ西へ向かうと・・・。

潮見坂

左手に太平洋、右手に浜名湖、という、
気持ちいい景色が広がってくる。

どこか、休憩できないか、と探していると・・・。

一般道ドライブのオアシス、道の駅発見。
潮見坂」という道の駅。

潮見坂
 空ばっかりで道の駅か
 分かりにくくてすみません。

 中央、下のあたりに見える
 旗(のぼり)が、唯一、道の駅を
 主張している。



ここは、壮大な海を眺めながら足湯につかることができる。
が、この足湯は、平日にもかかわらずに大人気。

大人も、子供も、まさに老若男女、
足湯につかってニコニコしている。

そんな中に割って入ることができず、
残念ながら、自分は足湯には入れず・・・。

潮見坂
 この道の駅から、砂浜へと
 出ることができる。

 足湯の脇にある坂を下ると・・・。



そこは、湘南の海では信じられないくらい人のいないビーチ。
どこまでも続く、青い海と青い空。
ごちそうさま、です。

潮見坂

最後、この潮見坂でのベストショット。
タイトル:「流木」
潮見坂

あ、おまけのダチョウ。
なぜか、道の駅のすぐそばに、ひっそりとダチョウの飼育場(牧場?)があった。
浜松の砂浜が、ダチョウの故郷に似ているのかな?

潮見坂

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2009/09
01
[ #580 ]

国家の品格 藤原正彦著

国家の品格 (新潮新書)国家の品格 (新潮新書)
(2005/11)
藤原 正彦

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数年前、はやった本。

筆者は、数学者であり、
作家・新田次郎の子供でもある藤原正彦氏。

読んでいる途中に気が付いたが、
以前、この人と小川洋子との対談を書き起こした本を読んだことがあった。
世にも美しい数学入門

ここでは、確か数学には美意識が必要、というようなことを
主張していた気がしたが・・・。

今回は、現代の世の中が、
「論理的であることは正」ということを妄信していることに対し、
異を唱えている。

論理的である、ということが正しくない、ということを
「論理的」に説明していることに、
この主張の構造的な難しさが内包されているように感じるが、
主張していることは、それなりに納得性がある。

そして、最後の方に出てくる「天才を生みだす風土」について、
かなり新鮮だった。

中でも印象的だったのが、
「美」のある土地で育つことが天才を生みだす条件の1つである
ということ。

さて、自分の周りはどうだろう・・・?
到底、天才は生まれないか・・・。

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